立秋が過ぎても、まだまだ夏本番！暑い毎日が続いていますね。

7月末は、屋久島に行って来ました。

6月に上海で知り合った藤條虫丸さんのワークショップに参加するためです。

「五感解放ワークショップ～呼吸のリズムで動く」

ということで、自分の呼吸に合わせてゆっくり歩きながら、徐々に自分を解放し、

自分の中から湧き上がってくるものを身体で表現してみようというもの。

いつも頭ばっかり使って、典型的な頭でっかち人間には、けっこうハードルが高い

身体はガチガチだし、いろいろ考えてしまって、全然思うように動けない

太極拳のように型が決まっているものなら、まずは形から入ることで

なんとなく動いている内にコツをつかんでいけばいいのだけど、最初から

まったく自由ですよって言われると困ってしまう…

それでもなんとか見よう見まねでやっている内に、なんかどうでもよくなり、

開き直って来たところで、めちゃくちゃだけどこれでいいのかな？と

思えてきてからは、身体が勝手に動くようで気持ち良かった



なんといっても、屋久島の澄んだ空気と清らかな気に包まれているだけでも、

日常生活でたまった垢が少しずつ剥がれ落ちて、身も心も軽く、解放されて

くるような感覚が味わえるのが嬉しい


そして、とても偶然とは思えないような不思議なことがありました

今回の参加者の中に、私の実家から目と鼻の先に住んでいる方がいらっしゃったのです

お互い初対面だったけれど、まさか屋久島まで来て、ご近所さんに出会えるとは

本当にびっくりしました。


自己紹介で、行動生態運命学でカウンセリングをやっていると言うと、

「ぜひ、みてください」とおっしゃってくださって、お連れのお２人も一緒に

素敵なおばさま３人組のカウンセリングを、急きょワークショップ形式で開催することに

ちょうどスタジオ併設のホステルに一緒に泊まっていたので、夜、畳の部屋に集まって

まるで女子高生の合宿のような雰囲気で、わいわい楽しく笑いの絶えない会になりました。

とはいえ、３人それぞれに壮絶な人生で、それでもこんなに明るく笑ってられるのは、

たくましく苦労を乗り越えてきた今があるからなんだというのが、分析結果からも

透けて見えて、身につまされるとともに、私自身も励まされる思いがしました。


なにより嬉しかったのは、

昼間の間に、虫丸さんの五感解放ワークショップで、感性が全開になっているので、

夜に私のワークショップで、自分や家族の人生を振り返って、理性で理解するのも

ちょうどバランスが良く、素晴らしい相乗効果が

「これは、コラボイベントを企画したらいいかもしれない」

ちゃっかり、そんな感触まで得ることができ、思いがけない出会いによって、

楽しく実り豊かな滞在となったのです。


「きっと、この方たちが必要としてくれていたから、屋久島に呼ばれたんだね」

そんな気持ちにさせられる貴重な経験となりました。


虫丸さんのワークショップは、８月26日～28日にも開催されます

まだ少し空きがあるようですので、お申し込みはお早目にどうぞ

五感解放ワークショップ～呼吸のリズムで動く



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前回のブログで書いた中国のお坊さんとの京都・奈良の旅

二日間の短い旅でしたが、仏教についていろいろ教えてもらいました。

清水寺の出口辺りの池で亀を発見すると



「オンマニべメホン」

と、亀に向かって呪文のような真言を何度も唱えるお坊さん。

「なんで亀にお経を唱えるの？」と尋ねると、

「次は人間に生まれ変われるようにだよ」とのこと。

六道輪廻の考え方によると、前世で何かよくないことをしたから、

現世では畜生道に生まれてきたということらしいのです。



こうして真言を聞かせることによって、そのことを思い出して

反省すれば来世では人間に生まれ変われるかもしれない。

ということで、東寺のお堀の鴨にもお経を唱えていました


「馬の耳に念仏」にも、実は大事な意味があったんですね

すごいなと思ったのは、奈良の鹿です



お坊さんがお経を唱えている間、じっと耳を傾けるようにお坊さんを

みつめていて、唱え終わったと思ったら、まるでうなづくように

3回頭を縦に振ったのです

「うん、うん、よくわかったよ」

と言うかのように、納得したような表情を浮かべて

これにはお坊さんも感心して、「すごい鹿だな～」と笑っておられました。


それにしてもこのお坊さん、幼少時に仏門に入り、

30代の今まで仏教一筋の人生

お肉も一切口にせず、一生女性と付き合うことも結婚することもなく、

死ぬまで仏の道に帰依するとおっしゃっていました。

中国では在家の信者たちは結婚して普通の生活をしてもいいけれど、

出家したら、結婚も肉食もお酒ももちろんダメ。

世俗との関わりを断って、日々修行しながら、

一心に仏の道に身を捧げなければいけないとか。


それに比べると日本は。。。最近よくテレビに出ているし

お坊さんたちや仏教が注目を集めているけれど、

「職業として」お坊さんをやってるだけのように見えます

袈裟を脱いだら、合コンに行ったりお酒やお肉も食べて、

普通に人生を楽しんじゃってるんじゃないの？


前回の記事に、日本はお寺や仏像など仏教文化を大事に守ってきたと

書きましたが、果たして中身の方はどうなんでしょう

ハードはいいけどソフトの方は

仏教の教えや精神はどこまで守られてきたのか

ふと、そんな疑問がこみ上げてきたのです


もしかしたら、このお坊さんが特別に真面目なだけで、

中国にもいろんなタイプのお坊さんがいるのかもしれないけど。。。

日本の方も中国から学べることがいくらでもありそうです

文化の交流を通じて、お互いの違いを認めつつ、学び合えるような

関係がやっぱり理想的ですね

そんなことを考えさせられる夏の旅でした



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先日、中国のお坊さんと京都・奈良に行く機会がありました

初来日のお坊さんで、日本語も話せないということで、通訳兼ガイドを頼まれたのです。

1日目の京都は、清水寺、東寺、金閣寺

2日目の奈良は、東大寺、唐招提寺

暑い中、二日間に渡って案内して来ました。


案内といっても、ほんとに道案内だけです

行きたい場所のセレクトもリサーチも十分にされてきていたので、

私は「次は市バスに乗る」とか、移動のことを担当していただけで、

こちらの方が逆に仏教についていろいろと教えていただく良い機会になりました


初めての日本はすべてが新鮮に映ったようで、

清水寺では、山の中に溶け込むように寺院や仏塔が配置されていて、

自然の中に見事に仏教の世界が融和していることに感動されていました。


東寺では、当初の息遣いさえ感じられそうな荘厳な佇まいの仏像にため息。

特に、千手観音像の腕一本一本を抜き取って修復したという日本の技術と

非常に細かなところまで気を配る細心さに感心されていました。


中国では、王朝が変わるごとに前の時代の文化が破壊されてきたので、

お寺も仏像も「なるべく当時のまま残す」という概念がないのです。

その点、日本は統治者が変わっても、戦で何度も焼け落ちても、

後の世の人たちが建て直して、立派な姿で復活させてきた。

中国から伝わった仏教文化を、長い歴史の中で日本が大切に守ってきた

様子を目の当たりにして、「中国人は日本人に感謝しなければ」

とおっしゃっていました。


それに、密教そのものも中国では1200年間も廃れてしまっていたものを、

日本の真言宗が当時の教えを守り伝えてきたおかげで、台湾経由で

また中国大陸に戻ってきたとのこと。

インド→中国→日本→台湾→中国と、ぐるっと一周してつながったんですね

「文化には国境はない」という言葉をひしひしと実感できて嬉しかったです


そして、

「いつまでも日本への恨みを子供たちに教える中国の教育は間違っている」

と、はっきりおっしゃるのを聞いて、ちょっとびっくり

日本人である私へのリップサービスが多少入っているのかな？

とは思いましたが、未来志向でアジアの平和と共存を願う気持ちに共感


行動生態運命学は道家思想なので、思想的には仏教とは異なるものの、

人と人として通じ合えるものがあり、楽しく充実した旅となりました。





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