「6日には市内の道路を開通させる」という香港政府の意向を受け、

民主化デモを強制的に排除するかどうかの山場を迎えている香港。


昼間の占拠エリアには…

座り込みを続ける学生たち

演説する民主派市民

人員整理する多数の警官

カメラを構えた報道陣

ここぞとばかりに中共の悪事をあげつらう法輪功

思い思いに写真を撮る野次馬たち
（私もその一人でした）

などなど、様々な人々が集まっていましたが、特に混乱したり、

緊迫した場面は見られませんでした。



傘の革命と呼ばれる今回の民主化要求デモは、香港の将来を

憂う若い学生たちに支えられていますが、現在の生活に満足して

いる30～40代の香港人たちからは、こんな声も聞こえてきます。


「香港は今までずっと平和と豊かさを享受してきたんだから、

このままでいいじゃないか」

「早く秩序を取り戻し、通常の香港に戻すことが先決」

「中国は敵ではなく味方だ」


穏健な大人たちの意見のようですが、果たして事はそれで

済むのでしょうか

このまま何もせずやりすごせば、今までどおりの香港の繁栄は続く


いやいや、そんなはずはない


毎日何百人もの中国人を大陸から送り込んで、香港の市民権を与え、

先住の香港人の比率を薄めていくやり方

学校での「愛国教育」という名の洗脳

金融の中心地が上海に移され、香港の地位と役割が奪われていくこと

若く元気な若者たちこそ、その真綿で首を絞めるような中国政府の戦略に

危機感を抱き、敏感に反応しているのです。


それを行動生態運命学的に解釈すると、

人体にどこか悪い部分があって、どんどん悪化していっているとする。

若くて元気な人たちは、免疫細胞のように、悪い部分を攻撃して、

体を正常な状態に戻そうとしている。

そのまま何もしない方がいいと言っている人たちは、体の変化に

鈍感になってしまっていて、動けなくなってしまっている部分。

このままでは悪化していくばかりということにも気づいていない。

早い時点で、政府がなんらかの有効な処置をすれば、回復する

可能性は残っている。

逆に政府の視点から見れば、デモ隊こそ「がん」のような存在で、

「排除」という西洋医学で言うところの「手術」のような形で、

切り取れば元の体に戻れると思っている。

でも根本的な解決にならないこの方法では、切っても切っても、

「再発」する可能性が残される。

体が悪くなる前に、政府がうまく市民の声を反映させるなどして、

「予防」するという東洋医学的なやり方もあったはずだが、

今更もう手遅れなのか？

…というところです。


中国政府は、救急車や消防車という市民の安全を守るための

車両に兵士や武器を潜ませて、すでに香港市内に配備したという

噂を耳にしました。




明日の朝までに、どんな展開が待っているのか

まさに激動の時代を迎えている香港

明るい未来につながることを切に祈るばかりです





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