先週に引き続き、九龍公園の太極拳レッスンに参加して来ました

毎日のようにゲリラ豪雨に見舞われていた5月ですが、

ようやく晴れ間が広がる日も増えてきて



公園には、こんなかわいいトロピカルなお花が咲いていました


それにしても蒸し暑い

じっとしているだけでも、じわっと汗が噴出してくるこの暑さの中、

屋外で運動なんてできるんだろうか

と、一瞬弱気になるぐらいでした。

さすがに直射日光を避けるため、木陰を探して練習するのですが、

思いのほか、そういう場所が少なくて、場所取りが大変

大音響でダンスするおばちゃんグループ

別の流派の太極拳のグループなどなど

他のグループの活動が一段落してスペースができた頃を

見計らって練習開始


ちょうど木陰になっているところで、時折風も吹いたりするので、

思ったほど耐えられないほどの暑さではありませんでした


それにしても、なんでこんな暑さの中、屋外で練習するのでしょう

師曰く、それにはちゃんと理由があって、

暑さにも寒さにも耐えられる身体を作るためなのです

つまり、原始太極拳はサバイバルのためのお稽古であって、

どんな気象条件でも、どんな厳しい環境でも、生き延びられる

ようにということを目的としているからだそうです。


そういう意味で、普通の運動やエクササイズとは全く異なり、

本来の人間には備わっていたはずの自然の秩序を取り戻す

ためのお稽古なんですね


だから、ただ身体を動かしたいという運動のつもり、

おもしろそうだからやってみようという遊びのつもりでは

到底続けられないほど、時に辛い修行だそうです。


でも、がんばって続ければ、念力とも言える意志の力で

自分の動きを自在にコントロールできるようになり、

バラバラだった手足が、頭と心が、身体が再び統合されて、

体力だけでなく、様々な基本能力が底上げされるとのこと

それは、生活全般、人生そのものに関わってくる生き方なんですね




上級になると、剣や扇など、様々な道具を使った型もあって、

緩急のメリハリがある流れるような動きがかっこいい


でも

自分は腕を回すだけの単純な動きも満足にできないのです

千里の道も一歩から

がんばります



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[0回]

ここ1週間ほど、毎日のように雷付きの大雨が降っている香港ですが、

ようやく少し止んだところで、太極拳にチャレンジしてきました

雨上がりの九龍公園は、木々がうっそうと生い茂り、

なんだかジュラシック・パークの恐竜でも出てきそうな雰囲気です



太極拳といっても、様々な流派がありますが、

もっとも元に近い形の原始太極拳で、

教えていただくのは、行動生態運命学の師匠でもある李先生です

心の修行は行動生態運命学で、身体の修行は太極拳で

とのコンセプトの下、陰陽のバランスを整えることで

心身ともに健やかにというものなのです


とは言っても

生徒さんの中には、太極拳だけを習っている方たちもいるし、

私のように先に行動生態運命学の方をマスターしてから

太極拳を始める人もいて、みんなそれぞれでいいのです


私は先に陰陽五行の理論の方から入ったので、

頭ではわかっていたことを、実際に身体を動かしてみることで

再確認できるのが、とても興味深い体験となりました


どういうことかというと

先生の説明と動きに従って、同じように自分も動いてるつもり

なのですが、無意識の動作の中に私の性質が表れているのです

たとえば、腕を前に出した時の高さが肩より上になっているのは、

積極的な性格であるとか、身体をひねっても腕はそのまま前に

出していないといけないのに、身体と一緒に左右に流れてしまう

のは、目標が定まってないからとか、行動生態運命学で分析

した結果と同じことが、自分の身体を通して無意識に出てくる

という不思議


これは相当奥が深い

そして、とっても難しい


最後に「何か質問は？」と聞かれて、

「えっとー、お稽古の前はご飯をあまり食べないようにと

言われて、ほとんど食べてこなかったら、途中でお腹が

空いちゃって、疲れて集中力もなくなってきちゃったんですけど、

これはどうしたらいいですか？」

という情けない質問をする私


すると、先生は「これはとっても良い質問ですね」と

おっしゃって、上級の生徒さんたちに答えを求めました。


彼らが言うには、

「むしろ、練習がうまく行きだすと、どんどんエネルギーを

取り込めるから、お腹は減らなくなる」

とのこと


さらに先生の補足によると、

太極拳とはそもそも、いかにエネルギーの消耗を最小限に減らして、

生存の効率を上げるかというサバイバルの智慧だったというお話。


お腹が空くのは、私がただ運動でエネルギーを使ったから、

エネルギーを取り込むために食物を求めている状態です。

昔の人は、サバイバルのために余ったエネルギーを貯金するように

脂肪の中にためていて、エネルギーが必要になったら、またその

脂肪の中からお金を引き出すようにして使っていました。

でも、現代人は食物が豊富にある生活になれてしまって、

引き出す前に食べることばかり繰り返してしまった結果、

引き出す回路がブロックされてしまって、脂肪がたまる一方に

なっているのです

貯金を貯めるばっかりで、使うことができなくなってしまったわけです

でも、この太極拳をうまくできるようになってきたら、

代謝を促進して、その回路を復活させて、脂肪からエネルギーを

取り戻せるようになる


ということは

うまくいけば痩せることができる

一気にモチベーションUP


でもでも

そのためには、練習が終わった後、どんなにお腹が空いていても、

すぐに食べちゃダメ

空腹の状態をちゃんと作ってあげることで、脂肪からエネルギーを

取り戻す回路が眠りから目を覚ますというしくみだからです


これは、かなり厳しい修行になるな～

と思いながら、帰途に着くと、おいしそうなソフトクリームの誘惑が



お昼ごはんの代わりと思って、食べてしまいました～

先生、ごめんなさい


これから、毎週日曜日にお稽古することにしたので、

またレポートしますね



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[1回]

2ヶ月ほど日本に滞在した後、香港に戻ってきました

久しぶりの香港は、やっぱりもわっとするほどの熱気＆湿気

でも、ラマ島に着くと、少し風が涼しく感じられました。


海が見たくなって、夕暮れの榕樹湾に行ってみると



優しいピンク色に染まった荘厳な空と海が広がっていました

湾全体を見渡すとこんな感じ



あ～、やっぱりこの景色が好き

眺めているだけで、心が洗われて行くようです


ため息をつきながら、何枚か写真を撮っていると、

欧米人の若者2人がなにやら話している声が聞こえてきます

「男女平等なんて、絶対ありえないよな」

「そもそも身体能力だって違うんだし、男の方がよく働くわけだし」

なんの話

どうも、1人の若者が奥さんと別れるらしく、

財産分与の話でもめてるのを、友人にぼやいてる図式のようです

「あ～あ、結婚当初はこんな女だとは知らなかった…」

「いい奥さんに見えたもんな～」

どんどんぼやきがひどくなって…




目の前に広がる神々しいまでの光景と、

聞こえてくる話のあまりの俗っぽさとのギャップに思わず苦笑する私


天地不仁

天地は仁ならず

そんな老子の言葉が、ふと思い出されました

大自然の営みに比べたら、人間なんてほんとにちっぽけな存在ですね。

でも、みんなそれぞれの暮らしがあって、いろいろありながらも、

毎日がんばって生きてるわけです。

人間ってほんとにいじらしいな～


ぼやき続けながら去って行く2人の姿を見送りながら、

そっと心の中でエールを送ったのでした


この彼のように、誰かとの関係がスッキリせず

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